転職活動を乗り越えて、晴れて転職が決まったあなたは、心を躍らせたことでしょう。
しかし、転職後の職場で特に自分の仕事がなく「暇」を感じてしまうことは、珍しくありません。
この「転職後の暇問題」を乗り越えるには、どのようにしていくのが良いのでしょうか?
本記事では、転職後の暇すぎる時期の乗り越え方を紹介しています。
現在、悩んでいる方に参考になるかもしれません。
転職後にありがち「暇問題」

暇になりやすい理由
中途入社で入った後、仕事中、なぜ暇になってしまうのでしょうか。
結局のところは、「職場が忙しいから」ということに尽きるでしょう。
大前提として、中途採用の募集を掛ける理由は、「職場が忙しく、即戦力となってくれる人材を求めているから」です。
もとから忙しい状況なので、中途入社の人を迎え入れたは良くても、「仕事引継の時間確保」も難しいのが現実でしょう。
中途入社の人が入ってくる初日も、普段の業務を停止するわけにはいきません。会議の予定もあったり、クレーム対応が急に入ることだってあります。
職場では各々が「仕事」という気の抜けないミッションを抱えています。そのため、学生時代の転校生のように、周りが手取り足取り教えてくれることは、あまりないのです。
戸惑いの日々
一方、転職した人にとっては、仕事がないのはつらいだけです。
「新しい場所で、心機一転」と張り切っていた人ほどギャップを感じてしまうでしょう。
新しい仕事をたくさん覚えるのも大変ですが、暇になる方が苦痛の度合いは大きいのではないでしょうか。
暇だと余計に周りの目も気になって、「仕事がない人だと思われているかな…なんか恥ずかしい」なんて考えてしまいます。
職場内の現実
「中途入社社員を迎え入れる側(職場の先輩)」と、暇になってしまった「中途入社社員」では、各々考えていることも、大きく違っています。
中途入社初日の意識

今日までにやらないといけない仕事から終わらせていこう。
メールチェックもさっさとやらないと。
そういえば、今日から中途入社の人も入ってくるんだったな。

さあ、今日から新しい職場デビューか。
心機一転頑張ろう。
さて、どんな仕事を担当することになるんだろう…。
入社当日、中途入社社員を迎える側は、いつもの仕事をこなす中、+αで「中途入社の人が来るイベント」があるというくらいのイメージです。
その日も自分の仕事があるので、新しく来た人に仕事を教えることが思うようにできないこともあります。
一方、入社する側は何もわからず真っ新な状態です。
周りに聞かない限りは何もできることはありません。
指示をもらわない限り、抱えている仕事がなく、常にきょろきょろしたくなる状態です。
時間が経つスピード

あれもこれもやって…その後、〇時からは会議もある。
新しく来た人に仕事のやり方教えないといけないけど、なかなか時間ないな。
ああ、思ったより時間配分が難しい。

暇。
まだ、就業開始から〇分しか経ってない…。
とにかく時間が経つのが遅い。気が遠くなりそう。
仕事を抱えていれば、時間はそれなりに経っていきます。むしろ、時間が経つのが早すぎて、足りないくらいのときもあるでしょう。
反対に、仕事のない側は、10分経つのも1時間経つのも、気の遠くなるような長さに感じられます。
仕事に対する感覚

自分の仕事でどうしても精一杯になっちゃうな。
とりあえず、新しく入った中途採用の人には徐々に仕事を覚えてもらおう。

何もできることがない。
なんだか申し訳なくて、虚しい…。
雑用でも何でもいいからやることが欲しい。
周りの人も、「新しく来た人に仕事を教えなきゃ」という気持ちはありますが、後回しになりがちです。
むしろあなたが「うちの会社に来てくれた」という事実があるだけで、ゆくゆく仕事を渡していける人を確保した安心感を持っているでしょう。
「本当は教えないといけないと思ってるけど、できずに申し訳ない」と思っていても、それを言葉にしてくれるとは限りません。
結果的に中途入社社員は、「自分の存在を忘れられているのではないか」と心配になってしまいます。
暇な時期を乗り越える対処法4選

①よくある話だと理解しておく
転職を経験した人は、この暇問題にぶつかることはよくあります。
職場の中だけで見ると、周りは忙しそうにしていて自分が虚しくなってしまうかもしれません。
でも、全国的に見たら、決してあなただけではないのです。
実際は、転職した人にとって、よくある話と思っておきましょう。
②罪悪感を持たない
仕事がないと、時間を持て余し、一人で余計なことをぐるぐると考えてしまいます。
仕事をしに来ているはずの場所で仕事がないというのは、自分だけサボっているような気がして苦しいですね。
でも、「仕方のないこと」ということを忘れないでいましょう。
罪悪感を持っても持たなくても、状況は変わりません。
「とりあえずカタログを読んどいて」と言われたら、罪悪感を持たずにカタログを読んでおけば良いのです。
本当に何もやることがなければ、やることがない状態が「今の仕事」です。
少なくとも自分を責めることはしてはいけません。
③伝え方を工夫する

転職したばかりで、特に仕事がない身にできることと言ったら、「何かやることは、ないでしょうか?」と周りに聞くことくらいになりますね。
しかし、「何かやることは、ないでしょうか?」というような尋ね方では、あまり周りの人には強く響きません。
「ない」と言われたり、ちょっとしたことをお願いされて、またすぐに暇になってしまうパターンになりやすいでしょう。
そのようなときは強い言葉かつ自分の感情を伝えることも必要です。

入社してから、本当にやることがなくて、困っています。
何もできずに職場にいることがつらくなってしまってます。
何かできることはありませんか?
そうして初めて周りは、「そんなに困っていたのか。ちょっとずつ仕事を覚えてもらったらいいと思ってたけど、今すぐに仕事を渡していかないと」と考え直すことになります。
④副業を始める
入社した職場が副業を許可しているのであれば、副業を考えてみるのも一つの選択です。
職場で仕事がないつらい時期も、副業にトライしてみて「職場外の仕事」を持つことで、息苦しい気持ちを少しおさめることができるかもしれません。
実際に、仕事後や休日に副業をしている会社員は、現在増えてきています。
まとめ
転職したばかりで何もわからない中、職場でやることがなかったら、余計に不安になりますね。
暇なときには、考えなくて良いことまで考えてしまい、ネガティブになりやすいです。
暇になってしまう根本の原因は、元をたどれば単純で、「もともと職場が忙しいから」に尽きます。「新しく来た人になかなか仕事を教える暇もないくらい忙しいから、求人していたんだな」というくらいに思いましょう。
退屈に感じる日々も、ずっと続くわけではありません。
徐々にかもしれませんが、自分の仕事を持つことができてきます。
自分が苦しくならない考え方を持ちましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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